コラムメモ

このままでは日本の農業がヤバい

agcul

は生活の根幹であることから、国が総力をあげて補助金を交付し、死守しようとしている。それが今の農業だ。

必死をこいて農業を守るもう一つの理由として戦争が勃発した時の備えというものがある。第二次世界大戦時、日本は大規模な食料不足に見舞われた。

この時日本は、主要穀物の20%を輸入に頼っていたが開戦によりその供給源を断たれたことがその原因だ。

以上2点、「食は国民生活の根幹であるという認識」と「戦争時の教訓」が補助金付けの現代農業をつくりあげたと考えられる。その補助金額は農家の収入の50%ほどを賄っているとも言われ、このことだけで他の産業と比べ、常軌を逸していることがわかってもらえると思う。

1.他の産業に補助金なんてない。

他の産業(特にサービス業)は常に競争社会に晒され、ひとたび戦略を誤れば会社そのものが潰れかねない。そう、それが資本主義の原則なのである。

しかし、農業は違う。補助金があるから仕事はそこそこでオウケィ。万が一災害に見舞われても共済金なるもので、その損害はしっかりと補填される。

言ってしまえば半公務員みたいなものですよ!?でもその税金の投入先が”食”となると非難の声はひっそりと鳴りを潜めてしまう。

こんな話をすると「農業への嫉妬か????」と受け取られるかもしれませんがそうではない。僕が言いたいのはこのままじゃ日本農業は衰退する一方でヤバいよ?ということなのだ。

2.農業をビジネスに。

TPPへの抵抗が強かったことからもわかるとおり、一次産業というのは公務員顔負けの強烈な保守精神をもっている。つまりは海外との競争は困る!そんなことされたら生活できなくなっちゃうからTPPへの参加はやめておくれ!ということ。

しかし、どの産業を見てもわかるとおり、競争なき産業に未来はなく、農業も例外ではない。

国は、食は生活の根幹だからと補助金というアメを与え続けることで農家を守っているが、本当にそれが農家のためなのだろうか。そんなことでは農家のビジネス精神を養うことは出来ない。

このままでは農業後継者、新規参入者を望めないばかりか、人口減少による国内マーケットの縮小も手伝い、日本から農家そのものがなくなってしまうかもしれない。

それを防ぐためには農業はビジネスである。という認識を農家が持つことが重要なのではないだろうか。

3.ベンチャー精神のある若者を農業へ。

農業をビジネス化し、そこから金の匂いがすれば必ず優秀な若者たちが集まる。こういってはなんだが、高齢の農家には国際競争を視野に入れた先進的な取り組みは期待できない。

これは高齢者が悪いのではなく、自身のよりよい人生を考えたのであれば当然行きつく答えなのである。

余生があと10〜15年に迫った人間に30年後を見据えて農業をやれ。と言っても実感が沸くはずがない。

未来を切り開くのはどの産業でも若き力なのです。ベンチャー精神を持った若者がどんどん農業に参入していけば、必ずそこに果実が実る。

そのためにはまず補助金の使い方から考え直さなければならない。本来、補助金というのは事業が軌道に乗るまでの後押しをするためのものであって、何年〜何十年も貰い続けて良いものでは決してない。

補助金を与えられるということは本来恥ずべきことなのだ。「補助金ないとお前のとこやっていけないっしょ?」と国からザル判定を受けているようなものなのです。

補助金は資金のない若者への初期投資や土地の買いあげの際の担保支援という形で交付した方が農業の未来にとって、絶対に良いはずだ。

4.世界を視野に入れないと農業は潰れる。

2015年、ミラノ万博で起きた事件を知っているだろうか。「食料の安全や食文化」をテーマに行われたミラノ万博で、日本製のカツオ節の出展に、EUから待ったがかかったのだ。

その原因は「発がん性物質」

最終的には特例での出展が認められたのだが、食の安全に絶対的なプライドを持つ日本人に取って、大きなショックを与える出来事であったことは想像に難くない。

実は昨今、食料業界に「グローバルGAP」という言葉が広まり始めた。グローバルGAPとは、端的にいうと食料の安全に関する世界基準のようなものです。工業でいえばJISがコレに該当します。

日本はこのグローパルGAPの取得数が主要先進国の中でもワースト。いかに日本の一次産業が世界から取り残されているのかがよくわかる。

これからはグローバルGAPの取得を必要条件として流通を認める国も増えてくるでしょう。見方を変えれば日本ブランドを売り込む最大のビジネスチャンスとも言える。

現在、一次生産品で世界と戦えているのは和牛(wagyu)くらいだ。日本人のもつ食の倫理観は世界一だと僕は自負しています。

食料品の輸出にあたっては衛生管理がつきものであり、「明日から輸出しちゃお!」なんて言って簡単に実現できるような甘い世界じゃないことは僕も十分理解している。

しかし、持続可能な農業を実現するためには他の産業同様、若者を集めるためのビジネスチャンスが必要だ。そのビジネスチャンスこそグローバル展開を視野に入れた農業だと信じている。

グローバル化を進めることで効率化も進み、その先には銭儲けの農業だけではなく、国が躍起になって守ろうとしている国内への安定供給(食料自給率の向上)もあると僕は思う。

あるぱか

あるぱか

投稿者の記事一覧

いつもご購読ありがとう!クソみたいなブログだからもう閉じてえぇで!

関連記事

  1. kakusa-s 「世代間格差」を考える-”この老害が!”と叫ぶ若者たちへ-
  2. toyosu 豊洲新市場汚染水問題は”食の安心”を脅かした。
  3. ギリギリ癖 仕事のギリギリ癖はゼッタイに直すな!
  4. election 選挙に行かないヤバさを教えてやる
  5. social-contract-theory 社会契約説をわかりやすく解説
  6. メディアはメッセージである インターネットはメディアの覇権を奪えるのか?
  7. deflation-problem 賃金格差を解消すればデフレ問題は解決される!
  8. urban 田舎と都会暮らしの両方を経験した僕が今思うコト

ランキング

ピックアップ記事

  1. blog-speed
  2. deflation-problem

ピックアップ記事

  1. blog-speed
  2. deflation-problem

おすすめ記事

格安SIMの基礎知識

最近流行りの格安SIM。当ブログでも度々取り上げてきましたがとのお叱りのお言葉を頂き…

PAGE TOP