コラムメモ

イノベーションは制約から生まれる。

constraint-innnovation

「制約なくして、イノベーションなし。」

制約というと、一般的にはイノベーションを妨げるものと考えられがちですが、僕は真逆で、制約こそがイノベーションを生み、自由こそがイノベーションを妨げると考えています。

国家公務員
公道では自動運転カーを認めまてん!

と役人が言い放ったのなら、各種方面から「だから役人は・・・」「規制緩和しろよ!」と言った言葉が飛んでくることでしょう。

でもね、それ、バカ丸出しだよ。

もし役人が2つ返事で

国家公務員
自動運転カー走らせていいで!

となったらそこで技術の進歩は一旦止まってしまうことになる。でも、NOを突きつけられたとしたら、技術者はどうしたらYESを引き出せるのかを考えると思います。

自動運転カーで言えば、役人の首を縦に振らせるほどの安全を実現するためにはどうするかと考える、このシンキングがイノベーションに繋がるというのが僕の意見。

つまり、ぬるま湯に浸かってたら誰も脳みそを働かせようとしないということ。反対に制約というストレスのかかる環境でこそ技術は進化するのです。

生物も一緒。幾多もの困難に直面してきたからこそ進化を遂げることが出来た。進化の必要のない甘甘な環境に生きていたらこの進化はなかったでしょう。

自動車産業は制約により発展した。

自動車産業は制約により発展してきた産業の代表例です。例えば地球温暖化という制約がなければ、誰も燃費向上の技術を追求しなかっただろうし、ましてや電気自動車や水素自動車なんて技術も発展しなかったでしょう。

フォルクスワーゲンの不正からもわかるとおり、環境基準なんてないほうがメーカーにとっては好都合なわけです。でも、世論の変化や環境意識の向上で、どうもそんなことを言ってられなくなった。

さて、どうしようかということで、脳に汗をかいた結果が今日のTOYOTAを始めとした今日の自動車メーカなのです。

シェアライドでタクシー業界に新風を起こしているUBERも制約がなければ生まれなかったと思いますよ。

File illustration picture showing the logo of car-sharing service app Uber on a smartphone next to the picture of an official German taxi sign

交通渋滞や排ガスによる地球温暖化という問題が表面化して、国民の意識があがっていたからこそ、シェアライドという発想が受け入れられたのだと思います。

政府が

国家公務員
地球温暖化なんてクソみたいなもんだぜー!ヒャッハー!

と言って、法律でなにも規制しなかったとしたら自動車産業の今日の発展はなかったわけです。話が脱線しますが、制約はイノベーションを誘発するだけに留まらず、雇用問題にもプラスの影響を与えてくれるんですよね、だって新しく必要になる部品や人手がそこに発生するのですから。

制約はバランスが重要

ここまでの話で制約・規制崇拝者みたいになっていますが、なんでもかんでも制約・規制すれば良いとは思っていなくて、バランス感覚をもって実行しないと産業そのものを壊滅させる恐れすらありますし、社会にとってマイナスに働く場合もあります。

例えば京都議定書を始めとした二酸化炭素の削減目標。まぁこれも一種の制約と言えますが個人的には行き過ぎた制約、つまり社会にとってはマイナスだったと思います。

ジョナサン
二酸化炭素を削減するなんてサイコーヤンケ!

と思われるかもしれませんが、この制約によって原発の必要性に説得力を与える結果となりました。

つまり、バランスの欠いた制約・規制を課すと、人間は短期的な利益を追求するようになって、長期的に物事を見れなくなる。

その結果、日本は再生可能エネルギーではなく、原子力発電に重きを置いてしまった。長い目線で見るのであれば絶対に再生可能エネルギーを採用すべきなんです。

でも再生可能エネルギーはその発電量の少なさから、目に見える効果を短期的に出すことがとても難しい、ならすぐに効果のでる原発やろ!という結論に至るのは想像に難くない。

今回は環境問題を例に挙げましたが、なんでもかんでも制約を課せば良いということではなく、バランスを伴った制約が必須なのです。

バランスを欠いた制約を課すと、必ず綻びがでます。なぜなら即時結果の出る便利なものには副作用があるというのが自然法則だから。

突貫工事で1日で作り上げた住宅が、100日かけてじっくり作り上げられた住宅に質で勝ることはあり得ないわけです。

最初のうちは大して差は感じないかもしれない。しかし、1年・2年・5年・10年と時が経つにつれて、どこかで必ず綻びが出るのです。

だから、どれくらいのバランスで制約を課せば、技術発展を促せるのか、インセンティブをつけられるのか。ここを熟考することがとても大事なのです。

バランスを欠いた制約は絶対に綻びが出ます。

 

あるぱか

あるぱか

投稿者の記事一覧

いつもご購読ありがとう!クソみたいなブログだからもう閉じてえぇで!

関連記事

  1. amekou なぜアメリカのサービスだけが世界を席巻するのか?
  2. toyosu 豊洲新市場汚染水問題は”食の安心”を脅かした。
  3. local-activation 地方自治体の活性化に必要なのは「競争原理」である!
  4. 100kiji ブログを4ヶ月続けてみた感想【100記事達成】
  5. 派遣問題のヤバさは賃金格差ではない!
  6. deflation-problem 賃金格差を解消すればデフレ問題は解決される!
  7. speed-reading 速読はくだらないテクニックである。-精読のススメ-
  8. lady-wage 女性の賃金が低いのって当たり前じゃない?

ランキング

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

おすすめ記事

k-sim 格安SIMの基礎知識

最近流行りの格安SIM。当ブログでも度々取り上げてきましたがとのお叱りのお言葉を頂き…

PAGE TOP