読書メモ

グリーンエコノミー-環境規制は重荷じゃない-

green-economy

環境保全は、一般的にコスト上昇の要因という印象をもたれると思いますが、長期的にみれば答えは真逆でコスト減少に繋がる。

つまり、環境規制は企業にとって重荷ではない。日本経団連ブーブー言ってんじゃネェゾコラ!と。

そんなことをズバズバ書いている本が「グリーンエコノミー–脱原発と温暖化対策の経済学」

結構面白かったので(著者の住まいも僕と同じ札幌っぽいし)印象に残った部分なんかを紹介するよ!

環境規制がイノベーションを促進する

「厳格な環境規制は国内企業の国際競争力を高める」これをポーター仮説と言います。(という僕は全く理解していない!ただ言ってみたかった!ポーター仮説!)

つまり、企業にとって環境規制は負担どころか利益になるよ。ということらしいです。

イノベーションは制約から生まれる。でも書きましたが、規制や制約というのは常に企業を苦しめるものでは決してないし、それらがなかったら生まれなかった物もたくさんあるんですよね。

例えばコレ。

miraiii

トヨタから発売予定の水素自動車MIRAIです!もし地球温暖化という問題が存在しなかったら間違いなく水素自動車なんて生まれなかったし、そもそも低燃費車という考えすら存在しなかったと思います。

あとコレも。(イノベーションと呼べるのかはわかりませんが。)

iwoss

IQOS(アイコス)と言って、フィリップモリスから発売されている電子タバコ。紙タバコのように副流煙や灰がでないことから、他人に迷惑をかけないタバコとして注目を浴びています。(僕も最近友達からもらった!)

以上のように環境規制は規制のみにあらず。イノベーションというめちゃくちゃ大きな副次効果があることを理解いただけると思います。

再生可能エネルギーの需要は雇用を生む

前述のイノベーションの話に似ていますが、環境規制は再生可能エネルギー分野の発展を大きく促進し、雇用を生み出します。

例えばデンマーク。この国はヨーロッパの中でも環境意識の高い国で、地球温暖化が問題される以前から再生可能エネルギーの推進をすすめてきました。

1980年代半ばには、世界に先駆け原子力発電の計画を凍結、エネルギー自給率は100%(日本は6%)を越えている超優秀な国で、環境政策にお熱なドイツの模範的存在にまでなっています。

そして特筆すべきはエネルギー関連技術の輸出割合で、そのパーセンテージはなんと10%!つまり、輸出による外貨の実に10%をエネルギー関連技術で稼いでいるということです。コレ凄くないですか!?

バイオマス・風力発電でスマートに地球温暖化問題対策をするだけではなく、外貨まで稼いでしまう・・・

あるぱか
あっぱれや!

当然そこには雇用が生まれるわけで、デンマークにとってのエネルギー関連技術は日本にとって自動車技術のようなものということですね。

世界レベルで環境問題への対策が喫緊の課題となっている今、エネルギー関連技術の需要はハンパじゃないでしょう。こりゃデンマーク儲かりますわ。

環境対策は長い目で見れば企業を助ける

環境規制というと、ついつい民営圧迫を想像してしまいますが、環境問題への取り組みは決して重荷ではない。

というのは、環境技術が向上すれば企業のコストカットに繋がるわけですから。

例えば、環境対策として環境税を徴収されることになりますと。すると間違いなく産業界から抵抗がきますよね。

で、環境税として徴収された税金というのは環境関連部門に再投資されるのが普通なので、その結果、原油のいらない機械が開発されたとします。するとどうなるか?企業としては原材料費をぐっと抑えられるわけですよ。

ニュースでも度々取り上げられるように原油価格の高騰は、あらゆるものが機械化されている今日、一見関係のなさそうな分野にも大きな影響を与えます。小麦だってそうだし、毎日口にしてるお肉やお野菜だってそう。

以上のように、環境対策というのは企業にとって重荷になるどころか、将来的には利益になるわけです。

原発もやめようや

産業界は原発の再稼働を猛プッシュしているわけですが、これもいい加減やめませんか。

地震大国である日本で原子力発電を推進するのは諸刃の剣ですし、環境対策のために取り入れたのに汚染水で汚染する始末。

「各国!地球温暖化を防ぐためにCO2の排出を減らすように!」という指令に日本は原子力発電の拡大という形で応えた。でも長期的には再生可能エネルギーの可能性を模索すべきだったと思うんですよね。

そんな最中、福島第一原発のメルトダウンが起こり、原発の安全神話が脆くも崩れさってしまった。

同時に「エネルギー問題をみんなで考え直す良い機会」なのにも関わらず、政府はまだ原子力発電にしがみつこうとしている。

そうじゃなくて、再生可能エネルギーの可能性を探れよ!言うが易し、行うが難しなのはよくわかるし、専門家に言わせれば原発は安全なのかもしれない。

でも、国民は絶対に”安心”はしない。安全と安心が違うのだから。

地方のほうが政府よりも遥かに、この点では賢い。例えばコレ。

obasi

長崎県小浜町にある小浜温泉では温泉発電なるものが行われている。小浜温泉では日に約1万tもの温泉水が使われず、海に流れていたため、これを有効活用したわけだ。

ただ注目すべきはそこだけではない。温泉発電を推進することで「エコな温泉」としてイメージアップまで図ろうと言うのです。

とってもスマートじゃないですか?

21世紀のエネルギーを考えるうえで必要なのは小浜温泉のような発想であって原子力ではないのです。

エネルギーで町おこしをしよう!なんて市町村も出てきていて、地方の未来は本当に明るいなぁと感じます!

北海道も泊の原発云々言ってないで、木質バイオマス推進してください!腐るほど木があるのだから・・・(僕は北海道在住)

エネルギーはエネルギーで完結しない(最後に)

著者の伝えたかったことって、とどのつまりこうゆうことだと思います。

ここまで書いてきたとおり、エネルギーには波及効果があるのです。生活に必要な電気をどうしていくかを考えることだけがエネルギー対策ではなく、副次的な効果をどれだけ生み出していくかも、またエネルギー対策の一つと言えるということです。

エネルギーだけのことを考えるなら、そりゃ原子力が一番効率良いですよ。一瞬で莫大なエネルギーを生み出せるわけですから。

でも、そうじゃないでしょ?と。

エネルギー問題を一面から捉えようとすると、答えは自ずと原子力になる。でも、少し視点を変えて多面的にこの問題を眺めてみると、答えが変わるのです。

僕らにとって、とても身近なエネルギー問題。「グリーンエコノミー–脱原発と温暖化対策の経済学」読んで、今一度、この身近な問題について考えてみましょう!

あるぱか

あるぱか

投稿者の記事一覧

いつもご購読ありがとう!クソみたいなブログだからもう閉じてえぇで!

関連記事

  1. kuriton 「クリトン」によってソクラテスは伝説級の偉人となった。
  2. write 読み手を動かす文書の書き方4ステップ
  3. mondou ソクラテス式問答法は完全無欠の議論法
  4. jobspre スティーブ・ジョブズに学ぶプレゼンテクニック
  5. unger 古代ローマの哲学者セネカに学ぶアンガーマネジメント
  6. motherhouse マザーハウス創業者「山口絵里子」の人間的魅力について
  7. kwashiwa 「佐藤可士和の超整理術」から学ぶ”本質”…
  8. kigyouhow 独立起業に成功したいならコレを読め

ランキング

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

おすすめ記事

k-sim 格安SIMの基礎知識

最近流行りの格安SIM。当ブログでも度々取り上げてきましたがとのお叱りのお言葉を頂き…

PAGE TOP