北海道メモ

北海道生まれの僕が雪について語る

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国である北海道。僕は生まれも育ちも北海道で、幼い頃から雪と共に生活してきて、この白い獣にいい加減飽き飽きしている。台湾からの旅行客が札幌では多く、真冬に中心街に行くと嬉しそうに雪で遊んでいることがあるが、道民にその好奇心はない。

ジョナサン
雪って綺麗だよね!

なんて言われたらブチギレもんだ。微塵も綺麗じゃない、ただのクソだ。

ということで、今日は北海道での雪の生活を時系列を追いながらご紹介していきたいと思います!

フェーズ1(10月中旬):雪虫の出現

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この白くて小さな虫を雪虫(北海道での呼び名、本州でもたまにいるらしい)といって、まぁ要するにアブラムシです。10月中旬頃、前触れなく大量発生し、通行人を大いに苦しめます。

かなりの数発生するので、とにかく口に入るわ、上着に張り付くわで道民からすると厄介者の意外のなにもではない。巷では「雪の妖精」なんて呼ぶオタンコナスもいるようですが、そんな可愛げのある生き物じゃない、雪虫発生時にチュッパチャップスなんぞ食べたら大量のアブラムシを胃に放り込む羽目になる。

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↑さすがにここまでの大量発生は滅多に無いが近いレベルのものは何度か経験したことがある。とまぁ、道民にとって厄介者である雪虫ですが、同時に冬の訪れを教えてくれる風情ある生き物です。

というのは雪虫発生からおよそ1週間から2週間で平地に初雪が降るんですね。雪虫を見ると「そろそろ初雪が降るなぁ〜」というのが道民の共通認識だったりします、迷惑な虫であることに変わりありませんが・・・

フェーズ2(10月下旬):初雪

北海道では大体10月の下旬に初雪が降って、こんな感じで平地にも少し積もります。

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ただこの初雪は根雪(冬期間残り続ける雪のこと)になることはなく、2日もすれば綺麗さっぱり溶けてしまいます。

img_20161023_151433

初雪がくると混み始めるのがガソリンスタンド。そう、冬タイヤへの交換時期です。北海道の冬は冬タイヤ無しでは絶対に乗り切れません。夏タイヤで車を運転したら普通に死にます。

ちなみに初雪くらいであれば、夏タイヤでもイケないことはないです。気温もプラスなのでつるつるテカテカにはならないので。ただ、初雪が降った日には、びびって車に乗らない人がいるのもまた事実。

準備のいい人は初雪前にはスタッドレスタイヤ(冬タイヤのこと)にしっかりと履き替えていますが、準備の遅い人は初雪を見てようやく履き替える決意をします。

北海道特有なのでしょうが、冬タイヤのCMなんかも流れて、福山ましゃはるさんが出演しちゃったりしています。

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繰り返しになりますが北海道で車に乗るなら冬タイヤは必須。僕がもし、真冬に夏タイヤでこの峠を下るか。

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練習なしでエベレストに上るか。

Asia, Nepal, Himalayas, Sagarmatha National Park, Solu Khumbu Everest Region, climbers walking below Nuptse making their way to camp 2 on Mt Everest

どちらかを選べと問われたのなら、僕は間違いなくエベレストを上ることを選ぶでしょう。それくらい冬道での夏タイヤ走行は危険です。

といった感じで、北海道の冬が始まるのです。

フェーズ3(12月上旬):根雪

北海道は広いので、地域によって多少の差はありますが、札幌では大体12月上旬に根雪が降ります。根雪というのは、端的に言うと初雪のように溶けずに、平地に残り続ける雪のことです。

ジョナサン
えっ?11月どこいったん!?

と思われる人も多いかと思いますが、11月は大して雪は降りません。降っても気温が0度以上あるので溶けてしまいます。つまり、本格的な冬は12月からスタートするということです。

根雪の頃になると、北海道のスキー場は大体オープンし始めていて人で賑わっています。ちなみに、北海道の小学校ではスキー学習というものがあって、シーズンに2回ほど冬山でスキーの練習をするという授業があります。

この授業、水泳と同様、苦手な人も少なからずいてスキー学習の前日はとても憂鬱になった・・・という経験を持つ道民もいると思います。

ただ一つ勘違いしないでほしいのは、道民全員がスキー経験者ではありません。北海道では一般的に、西側はスキー、東側はスケートとなります。東側(帯広・根室・釧路など)は雪があまり多くないのでスキーが出来る環境が整っていません。

僕は西側出身なので、反対にスケートをやったことがありません。東側事情はあまり詳しくありませんが、西側のスキー学習ならぬスケート学習があるのだと思います。

で、ここからの雪は気温が低いので、積もる一方となって除雪などの作業で道民は苦しむことになる・・・

フェーズ3(1月〜2月):積雪・極寒・俺死にたい

道民が機嫌が一番悪くなる時期が雪が本格化する1月〜2月です。でも実は!雪って毎日毎日降っているわけではないんですよね。下は札幌の1月中の天気です。

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びっくりでしょ。雪の降る日の方が圧倒的に少ないのです。もちろん、本州の梅雨みたいなもんで、雪マークがついていなくても雪が降ることはあります。でも、北海道の積雪というのは、塵も積もれば山となる方式で積み上がっていくのではなく、ドカ雪と呼ばれる、雪を降らせる雲が本気を出した時に降らせる大量の雪によるものなのです。

ドカ雪は大体一晩に10cm〜20cmほど降るものを指すのですが、15年ほど前、札幌では一晩の降雪量が60cmを超えるという、観測史上第2位の記録が生まれたことがあります。

朝方に一気に降ったこともあり、除雪が間に合わず(除雪は大変危険な作業のため、人が多くなる日中には基本的に実施できない。)交通網が軒並み麻痺しました。

このとき札幌市内にはほとんど車が走っていませんでした。なぜならあまりの雪の量に車が動けなくなってしまったからです。積雪60cmというとコレよりヤバいレベルです。

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車は前にも後ろにも動けません。まぁこれほど積雪は滅多にありませんが、北海道での積雪がドカ雪によるもので、毎日降り続けているわけではないというのは本州の人にとっては意外なのではないでしょうか。

ただ問題は積雪だけではありません。そう、つるつる路面も冬道の脅威の一つです。

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歩くスピードは夏の半分ほどになりますし、当然自転車は乗れません。(たまに乗っているじぃちゃんいるけど。)

とにかくこの冬道を歩くのは疲れる②・・・滑って転ぶとめちゃくちゃ恥ずかしいので細心の注意を払いながら歩きます。このときの歩く様子はペンギンと同じ。足をあげすぎて、雪道に足をつける際に入れる角度を間違うと、ズルッと滑ってしまいます。

なので、めちゃくちゃ滑る日には足をあげず、ペンギンの様にずり足で歩くようにします。あと本州から冬の北海道に来られる方。横断歩道の白い線には十分気をつけてください。

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なまら滑ります。

北海道民はこの白線を避けながら横断歩道を渡るのが普通です。踏んだら死にます。

もし身近に北海道出身の人がいて、その人ととの会話のネタが欲しいのなら、この白線の話をしてみてください。北海道あるあるなので、絶対に食いついてくるはずです。

あと砂箱ね。下り坂の入り口や交差点付近には滑り止め用の砂箱が置かれていて自由に使っても良いことになっています。suna

これを撒くと、かなり歩行・走行が楽になります!しっかりとグリップが効いてくれるので!猛烈つるつる路面を徒歩で下る際は、この砂が無ければ高確率でひっくり返ります。それくらい道民にとってこの砂箱は重要な物なのです。

積雪、つるつる路面と紹介してきましたが、こいつ抜きでは冬の北海道は語れない。

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そう、ブギウギ専務だ!ではなくて・・・

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ママさんダンプです。賃貸マンションや分譲マンションは、管理人が除雪してくれるので良いですが戸建てに住む人はロードヒーティング(電気や灯油で路面を暖めることで積雪を防ぐ)でもない限り、ママさんダンプによる除雪作業を強いられます。

ドカ雪は夜中に降ることが多いので、朝のクソ眠たい時に除雪を強いられるのは正に苦痛。この除雪が嫌で分譲マンションを選ぶ人もいるくらいです。

ジョナサン
ロードヒーティングとやらをつければえぇやん?

と安易に言う事なかれ。設置費用で100万円近く、電気代なども基本料含め月に1万円ほどかかるし、そこにメンテナンス費用も乗っかってくることになるので、そう簡単に設置できるものではないのです。

ただボディビルダーを目指している人にはママさんダンプによる除雪は最高だ。かなりの全身運動なので、もし毎日やれば相当な筋肉がつくことでしょう。

これが北海道の”真冬”なのです。

フェーズ4(3月):ザクザク路面 ※最終フェーズ

轍(わだち)とも言うのですが、3月になると気温が上がってくるので道路上の圧雪(10cm〜30cm)が溶け始めて、路面がザクザクとなります。wadati

歩行者にとっても歩きにくくて厄介なのですが、車の人にとってはもっと厄介です。ハンドルをもってかれて、電柱に突っ込む人もいるくらい・・・

ただ、3月ともなれば冬の終了も間近。3月下旬ともなればほとんど雪がなくなってしまいます。まずはこんな感じに路面が出てくるんですね。

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約3ヶ月ぶりのアスファルトに北海道民はテンションがガチあがりします。(冬期間はアスファルトは全く見えません。)

もう転倒を恐れてペンギン歩きをする必要もありません・・・春の訪れを感じる瞬間でもあるので、アスファルトが見え始めると本当に嬉しい・・・それは今でも変わりません。

こうして北海道の冬は終わりを迎えます。

如何でしたでしょうか。本州の人にとっては

本州の人
マジカヨ

と思ったこともあったかもしれませんが、北海道民にとっては全て常識中の常識です。身近に北海道出身者がいるのならこのページを見せてみてください。

北海道出身者
マジダヨソンナコトモシラネェーノカ

と言われること間違いなし。冬は本当に過酷な北海道ですが、夏は涼しいし自然も豊か、食べ物もめちゃ美味しいのでオススメです。ぜひ観光にいらしてください。

ブギウギ専務って誰?(余談)

先ほど出てきたこの人。

bugiugi

ブギウギ専務といって北海道民で知らない人はほとんどいないと思います。まぁポスト大泉洋みたいな感じじゃないですかね。

大泉洋は1×8いこうよというローカル番組で有名になったのですが、ブギウギ専務も北海道ローカルで”ブギウギ専務”という旅番組?を持っています。

ポスト大泉洋なので、本州の人は彼の活躍に乞うご期待!

あるぱか

あるぱか

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