よくわかるメモ

よくわかるホロコースト

holocaust

”犠牲者600万人”

諸説あるが、ヒトラー政権の元で実行されたユダヤ人大量殺戮「ホロコースト」では、虐殺や餓死でこれだけの人が命を落としたと言われている。

ホロコーストとはギリシャ語で”焼かれた生け贄”という意味を持ち、人類史上最悪の大量殺戮の一つに数えられていることは多くの人が知っていると思う。しかし、一方で、なぜこの大量殺戮が起きたのか、その原因を詳しく知る人は少ないと思うので、今日はそのあたりをわかりやすくお話ししたいと思います。

1.なぜユダヤ人が虐殺されたのか?

まぁ一言で言うと「嫌われてたから」です。ドイツに限らず、ヨーロッパ圏では古くからユダヤ人を差別・侮蔑する習慣があって、ナチスの大量虐殺はその延長線にある出来事に過ぎないとも言える。

では、なぜユダヤ人は、虐殺の対象となるほどヨーロッパ圏で嫌われていたのか?その理由は主に2つ。

理由1:ユダヤ人がイエス・キリストを殺したから(宗教的理由)

ジーザス

イエス・キリストはユダヤ人の策略によって、十字架に磔られ、命を絶ちました。そりゃキリスト教徒はぶちぎれますよね。自分たちのカリスマがユダヤ人の手によって殺されたんですから。(ローマ教会がユダヤ人をハメて、悪者にしたという説もある。)

キリスト教徒が多く住む、ヨーロッパを中心に、ユダヤ教徒の差別・侮蔑が起こったのも頷けるよね。

理由2:ユダヤ人は金貸しをやっていたから(商業的理由)

キリスト教徒は、金融業、いわゆる利息をつけて人に金を貸すことが禁じられていて、金貸し=クソみたいな扱いでした。(今はそこまで厳格じゃないけど。)

なので、キリスト教徒は、このクソみたいな仕事を、ユダヤ教徒に押し付けたわけ。クソみたいなお前らにはお似合いだろ!wwwwって。

で、ユダヤ人はめちゃくちゃ勤勉に働いた。その結果、ユダヤ人には多くの金持ちが生まれました。金=権力とも言えますので、ある噂がたちはじめました。「ユダヤ人が世の中を裏で操ってるのではないか?」と。

そんなのはでっち上げですが、当時の人たちは本気でこの陰謀論を信じていました。ムカつくでしょ?低俗な仕事をしているユダヤ人が、自分たちを牛耳ってるかもしれないんですから。

宗教的な理由+商業的な理由が合わさり、ヨーロッパにはユダヤ人差別という考えが根付き始め、ヒトラーもご多分に漏れずユダヤ人嫌いとなったわけです。

2.ヒトラーはホロコースト(大量殺戮)をやる気はなかった!?

皆さんはこう思っていませんか?「ヒトラーはユダヤ人を殺したくて殺したくて堪らなかった」と。

確かにヒトラーはユダヤ人が大嫌い。でも、殺戮することによって「んん”き”もち”いぃぃ!!」となっていたわけではなく、とにかく”ドイツ国内にユダヤ人が居てほしくなかった”というのがヒトラーの本音。

国外追放→集住→虐殺(ホロコースト)

実はヒトラーのユダヤ人政策はこのような経過を辿っています。始めは、国外追放!とにかくドイツ国内から出て行け!とユダヤ人を追い出そうとしました。実現こそしませんでしたがアフリカのマダガスカル島にユダヤ人を追放する計画もあったくらい。

でも、この国外追放はなかなか上手くいかなかった。もし「あなたはキリスト教を信じているね?だから、日本を出て行ってください。」と言われても、はいわかりました。とはならないよね。それと同じです。

国外追放が頓挫したので、次にヒトラーは”集住”を始めます。一言で言うと、”ユダヤ人村”のような拠点をつくり、そこにユダヤ人を詰め込んだわけ。この拠点を”ゲットー”と言います。(下写真はゲットーの様子)

Polen, Ghetto Warschau, Brücke getto2

ゲットーでの生活は過酷そのもので多くの命が失われました。しかし、醜悪の塊だったかと言うと、そうでもない側面もある。例えば、学校のあるゲットーもあったし、社会保障が整ったゲットーもあった。

しかし、ゲットーにどんどん人が溢れ、収まりきらなくなってきた。さて、どうしようということで、ヒトラーが下した決断がホロコーストの実行です。ナチスドイツ内では、この作戦を”最終的解決”と呼んでいました。どうしようもなくなったので殺しちまうか!ということです。

つまりホロコーストというのは、ドイツ人の中にふつふつと燃えていたユダヤ人への憎悪にヒトラーが油を注ぐことによって、引き起こされた大惨事と言うことができると思います。

ちなみに、ユダヤ人に対するドイツ人の憎悪は、第一次世界後に急上昇します。ご存知のとおり、ドイツは第一次世界大戦で敗北し、ヴェルサイユ条約によって多額の賠償金を負わされました。

生活は逼迫し、その怒りの矛先を血眼になって探す、ドイツ国民の感情の高ぶりに目を付け、ヒトラーはこう言った。「第一次世界大戦の敗因はユダヤ人だ。」と。

軍部の責任を、ユダヤ人になすりつけることによって、国民の感情を抑えようとした。「戦争に負けたのはユダヤ人が前線から逃げたからだ」と声高に叫んだのです。

しかし、そんな事実は一切ない。むしろ、第一次世界大戦では相当な数のユダヤ人が戦死し、その割合はユダヤ人以外のドイツ人を多く上回ると言われています。つまり、誰よりも果敢に戦っていたのは、ユダヤ人だったのです。

3.アウシュビッツ以外でも多くのユダヤ人が殺された。

ホロコーストの大半はアウシュビッツ収容所で行われたと思っている人は多い。でも事実は違って、アウシュビッツのような絶滅収容所(ユダヤ人を殺すための施設)は計6つあった。

  • ベウジェツ
  • ソビブル
  • トレブリンカ
  • マイダネク
  • アウシュビッツ

アウシュビッツ収容所では、約110万人が殺害されたと言われているが、トレブリンカ収容所でもほぼ同じくらいのユダヤ人が殺害されている。

主たる殺害方法はガス殺

gusroom

使われたガスはツィクロンBというもので、いわゆる殺虫剤です。

これまた凄惨な話なのですが殺害方法=ガスと思われがちですが、最初の方はそのほとんどが銃殺でした。しかし、「効率悪いな〜」ということで、一度で大量に殺せるガス殺を思いつき、実行したのです。

このガス殺で奪われた命の数は計り知ることができません。これがドイツが過去に犯した過ち、ホロコーストの実態なのです。

4.ホロコーストの発端は民主主義が生んだ。

一つ勘違いしないでほしいのは、ドイツ国民の多くは大虐殺の事実を知らなかったということ。ホロコーストは秘密裏に実行されていたのです。

しかし、ユダヤ人迫害政策を全面に打ち出すナチ党(党首:ヒトラー)を、国のトップに押し上げたのは紛れもなくドイツ国民であり、自らがその発端をつくったと言える。

社会契約論で有名なルソーは民主主義について、こんな言葉を残している。

人は常に自分の幸福を望むものだが、常に幸福を見分けることができるわけではない。

ユダヤ人を迫害することが自分たちの幸福に繋がると信じていた。だから、ナチ党を支持し、ホロコーストを招いた。

これは、僕たちの身にも降りかかる可能性があります。韓国人、中国人を否応なく否定する現代の傾向もその一つの可能性と言えるでしょう。

ホロコーストという悲惨な人類の歴史から、僕たちは様々なことを学ぶことが出来るのです。

あるぱか

あるぱか

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