よくわかるメモ

よくわかるイデア説

idease

まず始めにいっておくと「イデア説を学んでもクソも役に立ちません。」

哲学界の巨匠プラトンが生み出した有名な説ですが、ぶっちゃけなんの役にも立たないし、意味を知っても「はっ?」ってなるだけだと思います。ということで、これにて終了・・・というわけにはいかないので、わかりやすくイデア説を解説していきます。

まずはこの写真を見てください。これ、ドールというカザフスタンや東南アジアに生息する生き物なんですが、この写真を見てなにか思うコトはありますか。

doll

多分あなたは「ん?キツネに似てね?」と思ったのではないでしょうか。そう思ったあなたは、たった今イデア説を経験しました。

「ねっ?なんの役にも立たないでしょ?」

全く意味がわからないと思うので、少し解説を加えていきます。

1.万物の真理はイデア界にのみ存在する。

まずプラトンは世界を物理世界と精神世界に分けて考えます。物理世界というのは、たった今、僕たちが立っている世界のことで、この世界では肉体が全てです。一方で精神世界はいわゆる”あの世”というやつで、この世界では精神が全てとなります。

プラトンは物理世界を軽んじて、精神世界を重んじた。そして、この精神世界のことをイデア界と名付けました。(肉体は性欲やあらゆる欲望を欲し、人間の魂を堕落させると考えたから、プラトンは物理世界(肉体)を軽んじました。)

このイデア界には、万物の真理があるとプラトンは説いた。そして、その真理は影のような、いわゆるシルエットのような形態であるとプラトンは言ったのです。(細かいことは気にしないでください。ただプラトンが”そう”言っているだけですから。)

そして、全ての人間はこの真理の形を忘れているだけで実は知っているとも説いた。なぜかというと、魂というのは不滅であって、あなたの魂もその昔はイデア界に存在していたと考えるからです。今は肉体という入れ物に魂が入ることによりイデア界のことを忘れてしまっているとプラトンは言うのです。(意味不明で良いよ。)

それで、冒頭に戻るのですがあなたはこの写真をみたとき「キツネに似ているな・・・」と思った。

doll

これはプラトンに言わせると、過去にイデア界で見た”キツネ”というイデア(真理)を思いだしたということになるのです。つまり、あなたは下記のようなキツネのイデア(シルエットのようなもの)を思い出すことによって「きつねに似ているな・・・」という結論を出したのです。

kitune

↑これがキツネのイデアです。このシルエットを思い出し、共通点を見いだすことであなたは答えを出したのです。

はい、これがイデア説です。「えっ?なんの役にもたたないやんけ!」と思ったあなた「おっしゃる通りです。」

じゃあプラトンはなぜイデア説なんかを提唱したのか?これはあくまで主観の域を出ませんが「魂を磨く重要性を説くため」と言えると思います。

先ほども申し上げたとおり、プラトンは物理世界を軽んじ、精神世界を重んじます。そして、その精神世界に接近するためには魂を磨かなければならないとプラトンは言います。

では魂はどうすれば磨けるのか?それは「哲学」をするのです。プラトンは五感さえも軽んじます。目で見ること、耳で聞くこと、鼻で嗅ぐこと、それぞれ重要なものではあるが思惟能力、つまり考えることには遠く及ばないと考えました。哲学とはこの思惟能力を最大限に活かすものなので、哲学をすることによって魂を磨けると結論しました。(脳も物理的なものじゃねぇか!という突っ込みはなしで。)

この考えはプラトンの大作である国家で唱えた哲人政治という考えにも大きく影響を与えています。プラトン曰く、理想の国家とは哲学者たちだけで政治を行うことであると結論しています。

まぁそれは置いておいて、要するに死後も理想的な生活をしたいのなら、欲望のままに生きるのではなく、哲学や節制をして魂を磨けよお前らと啓蒙したかった。ということになると思います。

確かに僕たちは漠然と「欲望に溺れるのは良くない・・・」という倫理観を持っている。その倫理観の発端を遡っていくとイデア説にぶつかるのではないかなぁと僕は思っています。

2.イデア説をバカにした男がいた。

イデア界のきつねを思い出したから云々・・・という考えに対して「はっ?単純に、動物園かどっかでキツネを見たから覚えているだけだろ?イデア界?なんだそれ?」とイデア説をこき下ろした男がいます。それが

アリストテレスです。

アリストテレスは、プラトンの弟子で、彼自身も哲学界の伝説の一人に数えられます。ぶっちゃけると、アリストテレスの考えの方が納得できるよね。

彼は万学の祖とも言われているほど聡明な人物です。今回はイデア説を解説することが目的なので、詳しくは語りませんが、イデア説を否定していることからもわかるとおり、プラトンよりも地に足の着いた議論をします。

イデア界がどうとか、魂を磨けとか、スピリチュアルな話をプラトンは好みますが、アリストテレスは少し違って現実味を帯びた話を好みます。

でも、読み物としての面白さはプラトンのほうが遥かにうえですね。アリストテレスが学術書のような本を書くと例えるのなら、プラトンはファンタジーのような本を書きます。

要するに人間は論理だけじゃ動かせねぇぞと。その点プラトンの著作は感情に訴えかける、ワクワクするような描写が多い。

本の出来に優劣は無いけど、読み物として考えるならプラトンのほうが面白いです。

3.イデア説を詳しく知りたいのならこれを読め!

プラトンは結構本を出していて、その全てがイデア説に関するものではありません。イデア説を詳しく知りたいのであれば、まずはパイドンを読むと良いと思います。薄い本なので2時間もあれば読み切れると思います。

このパイドンを読み終わったら、大作の国家を読むと良いと思います。かなり分厚いので読むのは大変ですが、パイドンで初めて登場したイデア説をさらに強化して提唱しているのでイデア説を学ぶにも持ってこいだと思います。

パイドン→国家、この流れでイデア説の全てが理解できると思います。ちなみにイデアを説明する時に有名な”洞窟の比喩”は国家で登場します。

あるぱか

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