コラムメモ

「世代間格差」を考える-”この老害が!”と叫ぶ若者たちへ-

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世代間格差の話をするとめっちゃイライラする若者の顔が目に浮かぶ。(自分も若者だけど)

別にイライラさせて、若者VSご老人の対立を煽ろうってわけではない。

でもね、イライラすると思うよ。

まずは世代間格差の例をいくつか出して、最後に同世代(若者)に向けたメッセージを。という流れで進めていきます。

1.年金格差

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ジジイのほくそ笑む顔が目に浮かびますが、この図だけで年金格差の不公平感、ヤバさは感じてもらえると思います。

現状こんなんですからね。

全く同じ額を納めても、どの年代に生まれたかで露骨に格差がでるわけです。

えぇ!?このままじゃ年金破綻するじゃない!!と狼狽しているあなた。安心してください。

退職年齢がのびるだけですよ!

ちなみに、年金の給付には、積み立て方式と賦課方式の二種類ありますが、日本は賦課方式を採用しています。

  • 積み立て方式→てめぇのケツはてめぇで拭く(自分で積み立てる)
  • 賦課方式→若い世代の札束でケツを拭く(若い世代が高齢世代を支える)

皮肉たっぷりな表現をするとこうゆう感じです。

なんで賦課方式を採用しているんだよ!と思われる方。実は賦課方式は若者の負担を減らすkことを目的としていました。

高度経済成長期でウハウハハッピーしていた日本は、今後も若い世代はどんどん増えると予想していました。

賦課方式の構図は↓

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つまり若い世代が増えれば増えるほど、一人当たりの負担が減るというわけです。残念ながらこの目論みは外れ、真逆に突き進んでいます。

いくつかある格差の中でも、年金格差は特に深刻な問題であることがわかっていただけると思います。

2.賃金格差

労働力が引く手数多であった高度経済成長期の会社員と、就職氷河期と叫ばれる現代の会社員では賃金にも格差があります。

高度経済成長の会社員というのはThe年功序列賃金制。黙ってても、どんどん給料が上がっていた時代です。一方で現役世代の給料はそうはいかない。

同等のスキルを持って、同じ仕事をしていても、いつ入社したかで賃金に差が出てしまうわけです。

いいね、給料もいっぱいもらって、年金もいっぱいもらえるんだから。最高じゃない?

3.医療格差

「あれ?節子さん今日は病院に来てないわね、身体の調子でも悪いのかしらオホホ」

理由もなく病院にかかる老人を皮肉るストーリーとして有名ですね。

世代別の医療費割合をみると

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こんな感じになっています。実に半分以上を65歳以上の高齢者が占めています。

ちなみに医療費の財源は、現役世代の支援が4割を占めています。租税分も含めると、この割合はもっと高くなります。

4.高齢世代の生活保護受給問題

最高に若者をイラつかせる問題です。

生活保護受給者は全国で200万人ほどいるのですが、そのうちの約70万人くらいは65歳以上の高齢者です。

そしてその中には無年金老人と言われる人たちがいます。

年金も払っていない上に老後は生活保護で生活しているわけです。

サイコーじゃないですか?

もうね、働くのバカらしくなりますよね!

だらだら生きてきたやつが得をしているわけですから!

5.絶対ここは読んで!このままじゃ僕イヤなやつで終わります。(若者たちへメッセージ)

ここまで読み進めてきてどうですか。ムカつきました?

端的に言うと皆さんは養分です。ご老人にちゅーちゅー吸われてるわけですよ。

でもね

本当にコレって不公平って言えるの?

いや、確かに受け取る金額などにも露骨に差があるわけですから不公平なのは事実ですし、国が政策を考えて是正しなければならないのは間違いない。

でも、だからと言って昔の時代に生まれたいですか?

今ってゲームもスマホもクーラーもあって、生活環境最高じゃないですか。

仮に金銭的に最大の得を得られる世代に生まれ変われるとしても、自分は生まれ変わりません。

全員が全員とは言わないけど、今の高齢世代の努力があったから、素晴らしい科学技術を享受できるのではないでしょうか。(繰り返しますが格差をヨシとしているわけではありません。)

聞きたい音楽があったらItunesですぐ聞けて、映画が見たくなればネットレンタルで見れる。

金をやるかわりに現代の娯楽は没収する。と言われたら、自分は激しく抵抗しますけどね。金は良いから、娯楽は奪わないでくれって。

確かに「ムカつく!」ってなる気持ちは凄くわかります。僕も同じ世代ですし。

でも、格差があったとしても自分は今の時代が断然いいですね。

だからといって、世代間格差を甘んじて受け入れろ!と言いたいわけではありませんよ。

ただ、公平・不公平を富だけで推し量ろうとすると、おかしなことになるよ。ということです。

EUの離脱問題だってそうじゃないですか。一番の争点になったのは移民による労働力の横取りだったのです。

確かにそれは不公平なのかもしれない。ただ価値観が富に偏重してしまった結果がEUの離脱だと僕は思います。

公平・不公平を決めるのって、お金だけじゃないですよ。生活環境とか娯楽とかGDPに現れないものにも価値ってありますよね。

ご高齢の方だって言ってるかもしれませんよ。

「今の若い世代は、異性とLINEできて良いな・・・」なんて。

だから、高齢世代にグダグダ文句を垂れるのはやめましょう。徒労に終わります。

というかグダグダ言う前に選挙いけ!

選挙に行くことが、現行制度に対して今出来る抵抗なのです。

補足メモ

今回のテーマは加藤久和氏の「世代間格差-人口減少社会を問いなおす-」の内容を借りながら書かせていただきました。

僕は上っ面しか触れていませんが本著にはもっと深い、世代間格差に対する考察が載っています。

ぜひ一読ください。

あるぱか

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