読書メモ

「佐藤可士和の超整理術」から学ぶ”本質”を見つける方法

kwashiwa

題名に釣られる事なかれ、この本はよくありがちなお掃除の本ではありません。

「空間の整理術」と題して、”物体”の整理についても著書内で触れられていますが、この本の本質はそこではなく、思考や情報などの”触れることの出来ないもの”の整理術です。

著者はアートディレクターという職業で、主にある製品のデザインを通して、ブランディングすることを生業としています。本題に入る前に著者の作品をいくつか見ていきましょう。

1.作品一覧とデザインが完成するまで

□国立新美術館

art

□明治学院大学

meijigaku

□富士幼稚園

fujiyou

などなど。

これらのデザインは闇雲につくっているわけではなく、クライアントに問診をすることで浮かび上がってきた”本質”をデザインに起こしたに過ぎないそうです。

佐藤氏の言う”本質”とは、プライオリティが高く、デザインに表現しなければならないものだそうです。

で、この本というのは、”本質”を見抜くために必要なある3ステップを解説するのですが、この記事では一切触れません。

書いてもきっと「よくわかんなーい」で終わると思いますので。

アートディレクターという職業柄なのか、本の内容が少々感覚的です。(読む価値がないと言っているわけではありません。本当に素晴らしい本です。)

内容の理解に不可欠な具体例も、そのデザインに至るまでのプロセスを用いて説明しているので、僕なんかにはちっとわかりにくい。

でも、言いたいことはよくわかる。

なので、風呂敷を広げすぎないで、内容の最も重要な部分をただただシンプルに書きます。

2.問答・議論の積み重ねが新たなアイデアを生み出す

そう、上司などに質問されてあれこれ考えているうちに、「あっそうゆうことか」となにかに気づかされることってありませんか。

つまり、本を読んだり、新しいことを経験することだけが、新しい知識やアイデアの獲得の手段ではなく、頭の中に既にあるものを組み合わせることも方法の一つだと言うことです。

そして、この組成を行うのにもってこいの方法が、問答・議論であるということです。

問答・議論の良さは、第三者によって、自分の頭の中身を客観視できることだと佐藤氏は言います。

自分で自分と問答・議論することもできます。ただ、どうしても主観が入り込んでしまうことで、物事が歪み、本質を見抜くことができなくなってしまうと。

実はこの方法、かの有名な哲学者ソクラテスも使っています。

ソクラテスの本(正確にはプラトンが書いた本)は、数多くありますが、その全てが”対話”という形で描かれています。

ソクラテス問答

ソクラテスの方法とは、お互いに質問しあい、磨きをかけていくことによって本質を浮かび上がらせるのです。

佐藤氏の方法もほぼ同様。

既存の知識は変わらなくても、それを上手く引き出し、組成してあげることによって、とんでもないアイデアが生み出されることがあるのです。

佐藤氏は言います。

答えは既に相手の頭の中にある。

と。

潜在意識の奥底で眠っている考えなどを問答によって引き出し、可能な限り言語化を行う。その言語化をおこなったものを並び替えたり、くっつけたりしてみて、新たなアイデアを生み出す。

これが佐藤氏の手法です。

うん、素晴らしい。

少し話は変わりますが、読書やなにか新しいことを経験する意味って、頭の中に材料を増やすことだと思うのです。

ノコギリという材料に、樹木が加わるだけで、表現できる幅は一気に増えます。これに接着剤も加わると・・・云々。

一見関連のなさそうな知識でも、組み合わせ方によって思いもよらないアイデアが出来上がったりするものです。

佐藤氏は、このことの重要性を本職である”アート”を通じて、伝えたかったのだと思います。

「お前ら、議論とか問答って大事なんだぞ」と。

あるぱか

あるぱか

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