読書メモ

ソクラテス式問答法は完全無欠の議論法

mondou

哲学界の偉人、ソクラテスといえば「国家の認める神々を認めないかつ、青年たちに有害な影響を与えた罪」によって、死刑に処されたわけですが、そもそもなぜ訴えられたかというと一言で「ムカつくから

ソクラテスの生きていた時代には、ソフィストと呼ばれる、弁論術を教えることを生業とする職業がありました。んー現代で言うと弁護士さんが一番近い職業で、自分の意見・主張を通すための方法論を教えるような人たちです。

ソフィストは、職業ヒエラルキーの頂点にいて、民衆から尊敬を集め、莫大な授業料を取っていました。そんなソフィストのところに、「あの〜僕アホなんで教えてもらいたいことがあるんですけど〜」と近づき、会話を始め、最後は論破して相手を「ぐぬぬ・・・」とさせまくっていたのが、ソクラテスです。

とにかく彼はソフィストたちに恥をかかせまくった。で、恥をかかされた人たちが「こいつムカつくから裁判にかけて殺すわ」と訴え、結局は死刑に処され生涯を終えました。

頭のいい連中を論破するため、ソクラテスは主に2つの方法を用いました。それが”なぜ?の連呼”と”矛盾の指摘”です。

ソクラテスは基本的に自分からなにかを主張することはありません。とにかく「なぜ?」を繰り返して相手に話をさせまくるわけです。ながーく話をしていると当然会話の内容に矛盾がでてきます。その矛盾が出てきた瞬間に「お前、さっき言ってたことと違うやんけ!!ぎゃはは!」と突っ込んで相手を追い込む。これがソクラテスの用いた方法です。

会話例をあげると

相手「クジラを殺すなんて非道極まりない!」

ソクラテス「なんでクジラを殺すことは非道なの?」

相手「クジラには知性があるからだ!」

ソクラテス「じゃあ知性の有無が大きく影響するわけだね?」

相手「そうだ」

ソクラテス「なるほど。ところであなたは肉を食べるの?」

相手「食べるよ。」

ソクラテス「豚とか食べたことある?」

相手「あるよ」

ソクラテス「あなたの考える知性の有無ってなんなの?」

相手「死ぬことに恐怖を感じるかどうかだ」

ソクラテス「つまり、殺されそうになったら鳴いたり逃げたりするってこと?」

相手「まぁそうだ。」

ソクラテス「じゃあ豚だって知性あるよね?殺そうとすると嫌がるじゃん」

相手「いや・・まぁそうだけど・・・」

ソクラテス「なら、豚殺して食ってるあなたも非道じゃない?」

相手「・・・」

ソクラテス「おい黙ってねぇでなんとか言えよ!wwww」

まぁソクラテスってこんな感じの人です。現代で一番近い人言えば

hiro

彼ですね。巷ではひろゆきを議論の天才なんて呼ぶ人がいますが、基本的にはソクラテスと同じような方法で議論をしているので負けないだけです。

つまり、なにかを主張するということは議論に隙をつくることを覚悟しなければならない。

沈黙は金、雄弁は銀なり

ということですね。議論に負けたくない!って人はぜひソクラテスを参考にしてみてはいかがでしょうか。

補足メモ

このままでは、ソクラテスが嫌なやつになってしまうので軽く弁護しておきます。彼は人に恥をかかせるために問答をしていたわけではなく、真実を見つけるために問答をしていました。

ソクラテスにとっては、問答をすることが真実を見つける術だったのです。最終的には死刑にされちゃいましたけどね。

あるぱか

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