コラムメモ

速読はくだらないテクニックである。-精読のススメ-

speed-reading

「読書とは著者との会話である。」なんてかっこいいことを言うつもりはないですが、僕は生粋の精読派で、速読は一切しません。本の読み方は個々の自由ですが、個人的に速読はオススメできない。

1.なぜ速読はオススメできないのか?

当然、読書にも過程と結論があるわけですが、速読というのは「過程を軽んじて、結論に重きをおく」のが基本です。

要約と同じですね。要約も基本的には過程をすっ飛ばして、結論(大事なとこ?)を書くのが普通です。で、僕は思うのですが、そんなに要点だけ掴みたいなら「○○(著書名) 要約」でググって、それ読めばいいじゃないですか?あえて時間割いて読書する必要ないと思いますよ。

読書に限らず、過程を軽んじてはいけない。なぜなら、全く同じ結論でも、過程を踏まえているかどうかで見え方・感じ方が全然違うから。

例えば、結論として「Aさんには無期懲役の判決が下りました。」があったとします。この情報だけだと、せいぜいAさんは悪いやつなんだなと思うくらいでしょう。

これが「壮絶な虐待を受けたことから、自分を虐待した一家を殺害したAさんには無期懲役の判決が下りました。」となると、同じ結論でも見え方や感じ方が違うことが実感できると思います。

それと同時に、過程を踏まえている方が色々と思いを巡らす余地がありませんか。なぜ虐待したのか。なぜこの状況で無期懲役の判決が下ったのか。などなど。

だから速読はオススメできないのです。速読で得た結論と精読で得た結論、字面は一緒だとしても、その質・重みというのは精読には遥かに及びません。それに、「読みながら考える。」ということがすっぽりと抜け落ちてしまうのです。考える力を養うのも読書の大きな意味ですからね。

2.速読テクニックにのめり込むな

「自己啓発本に一番近いジャンルはなんですか?」と聞かれたら、僕は間髪入れずに「速読本」と答えます。読者層が結構被ってる印象です。自己啓発本が大好きな人の本棚を見てみなさい。結構な確率で速読本も置いてあると思いますよ。

速読にも色々と種類があるのですが「フォトリーディング」って知ってますか。ページを写真のように頭に焼き付けて保存する。みたいなテクニックを説いてるのですが、もはやオカルトですよね。そんなの無理に決まってるじゃないですか。

こんなクソみたいな本が溢れているのが、自己啓発本と速読本なんです。なにも得られるものはありませんので今すぐ読むのをやめましょう。

3.僕はこうやって精読します。

まず同じ本は最低2回読みます。本というのは、後半に書かれている情報を踏まえることで前半部分の情報が活きてくることが多々あります。1回目では上手く飲み込めなかった内容が、2回目ではすんなり頭に入ってきたりするわけです。(特に哲学系の本は。)

僕は、斜め読みすらしません。一言一句見逃さず読みます。ただ、全くメリハリをつけないわけではなくて「ん!?」と思ったところなんかは、ページを戻してまでしっかりと読みますが、それ以外のところはさらっと読んだりします。

読書家で知られるユダヤ教にはこんな素晴らしい言葉があります。

学んだことを復習するのは覚えるためではない。何回も復習するうちに新しい発見があるからだ。

速読に心酔する人は、この言葉の意味を。読書の意味を改めて考えた方が良いと思います。本は精読するものです。というより精読した方が読書の効果は絶対に高いのです。

だから、僕は精読をススメるのです。

あるぱか

あるぱか

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