読書メモ

「創造的論文の書き方」から学ぶ論文テーマの選び方

テーマ

卒論であろうと博士論文であろうと修士論文であろうと、いざ取りかかるときに学生を悩ませるのが、論文のテーマ選び

この悩みを解決するために、大量の書籍が出版されているわけですがその中で今回は「創造的論文の書き方」という本を基に、テーマ選びのノウハウについて記録していこうと思います。

本題に入る前に、これだけは言っておきますが

テーマ選びに裏技はありません。

それを理解した上で、読み進めていってもらえると幸いです。

1.不思議に感じること、あるいは面白いと感じることをテーマに選ぶこと。

不思議に感じることや面白いと感じるということは、そのテーマに知的好奇心や知的興奮を覚えるということです。

興味もないのにただ闇雲にテーマを決定してしまうと、制作作業のモチベーションを保つことも難しくなりますし、論文自体がクソつまらない(あるいはクソ浅い)ものになる可能性があります。

そもそも論文の意義というのは、著者曰く「新しい知見の内容と意義を他人に説得的に説明すること。」であり、そのことを肝に銘じなければなりません。

つまり、インターネットでサクッと検索できてしまうような事柄をただ書き綴るのは論文とは呼べません。論文と呼べるレベルの代物を完成させるためには、なんとなくでも良いから面白みを感じる事柄について深く調べ、新たな知見を発見する必要があります。

だから、知的好奇心や興奮を感じないものをテーマに選んでしまうと、どうしても内容が浅くなってしまう。そうすると、ネットから得られる情報に少々毛が生えた程度のクソも面白くない論文を生み出す結果に繋がってしまう。

不思議にあるいは、面白いと感じる事柄や現象をテーマに選びなさい!というのは一見、漠然とした指導に思うかもしれないけど、作業の継続性や、完成物の質を保つためにとても重要なことなのです。

そして、日常生活で不思議なことや面白そうなことにアンテナを貼っておくこと!で、逐一メモすることを習慣にすること。そうするとテーマ選びに悩まずに済みます。(悩むことはいいことなんですけどね。)

2.とにかく数うちゃそのうち当たる!思考実験を繰り返せ!

プロでもない限り、論文を書くことに慣れている人間なんていません。

プロとして、論文を書きまくっているヒトというのは、当然テーマ選びも効率的で的確です。

それは、自身の経験から、どうゆう事柄が良いテーマになるかをよくわかっていることに起因します。

でも、この記事の読者は、当然プロではない。つまり、効率的にテーマを見つけようとしても到底無理なのです。

では、どうすれば良いのか?

数を打つしかありません。

数を打つというのは、思考実験の回数を増やしまくれということです。

先ほど、不思議なことや面白そうなことをテーマに選ぼうと書きましたが、そう感じるものを頭のなかに大量にストックしておき、そのことについて頭の中で、あぁでもないこうでもないと考えてみるのである。

その中から「おっ、このテーマって結構調べ甲斐がありそうだな・・・」とか「でもそれって実際のところどうなんだろうな・・・」と、深みのありそうなテーマがいくつかでてくるもです。

そうやって、絞り込みをしていきながら、最終的にテーマを決めれば良いのであって、1打数1安打の打率10割を目指す必要は一切ありませんよ。10打数1安打、あるいは20打数1安打でいいのです。

3.テーマは理論ではなく現象から選ぶこと

既に完成された理論に対して、あぁでもないこうでもないと反論をする、あるいは既存の理論をさらに昇華させることを目的とするのではなく、あくまで日常生活で出会う現象や事実をベースにテーマを選ぶと良いと著者は言います。

なぜかというと理論をベースに論文を書くということは、少なくとも半分以上は誰かが考えたことなわけです。論文は既存の理論から、新たな知見を発見することも一つの目的ではありますが、卒論・修士・博士論文においては、己の思考能力を鍛える絶好の機会という側面もあります。

0→1を生み出すプロセスを、論文を通して体感することも、とっても大事なことなのです。

4.自分の能力より、高いレベルのテーマを選ぶ

上記で書いたとおり、学生が書く論文の重要性は、その内容だけではありません。その過程もとても重要なのです。

少し自分には無理かな・・・と思うくらいのテーマに取り組むことによって、より多くの努力が必要となる。つまり、ストレスのかかる環境(難しいテーマ)によって、自己修練を行うことが出来るわけです。

そして、この能力というのは、社会人になってからも必ず役立ちます。これは僕が保証します。

論文は論理で成り立っています。そして論理というのは人を説得するための術です。

もちろん感情で動く仕事もあります。しかし、仕事の大部分は論理で成り立っています。

論理を組み立てられない人間は社会で使えない人間です。

論文というのはこの論的思考を学ぶ絶好の機会なのです。

だから、簡単なテーマを選んで、さっさと終わらせるなんてことはやめましょう。

論文の制作をとおして自分を成長させてくれるテーマを選ぶことが必要なのです。

5.テーマ選びの理由はあとから追いてくる!

テーマ選びをするときは、どうしても「なぜそのテーマを選んだのですか?」という質問に明確に答えられるよう準備をしたくなるものですが、そんな必要はない。

シンプルに「不思議に思ったから!」で良いのです。

論文を作成する過程で、自分の真意に気づくことが出来る。本当の動機というのは知識が深まった段階で現れるものなのです。

恋愛と同じ。付き合い始めは、彼・彼女のどこが好きかを具体的に答えることは出来ない。単純に「好きだから!」って感じですよね。

でも、関係を深めていくにつれて見えてくることがたくさんあるでしょう。

そのときになって初めて、第三者に対してなぜ彼・彼女のことを愛しているのかを説明することが出来るようになるのです。

結論:テーマ選びの天才は小さな子どもである!

小さな子どもは純粋な好奇心を持っています。

テーマ選びに大切なこともコレと一緒です。今一度、子どもの目になって、世の中の出来事や現象を見ましょうということなのです。

悲しいかな、この純粋な好奇心というのは、齢を重ねるにつれてどんどん失われてしまいます。僕の場合はこの好奇心を無くさないために、習慣的に読書をします。

論文はもちろん内容も大事です。でも、論文を書く!という目標を持つことによって、世の中の現象に好奇心を持ちながら生活をすることができる。これが論文のとても大きな意義だと僕は思うのです。

だから、宿題感覚で論文を書くのはやめたほうがいいですよ。

宿題感覚を持つと、どうしても他人の論文を読みまくったり、友人のを参考にしたりと、とにかく早く早く終わらせようとします。

それが効率のよさ、要領のよさだと思っているのならそれは大きな間違いです。

論文は、ゆっくりじっくりと、脳に汗を書きながら書きましょう。この苦労は必ず将来の糧となります。

あるぱか

あるぱか

投稿者の記事一覧

いつもご購読ありがとう!クソみたいなブログだからもう閉じてえぇで!

関連記事

  1. 原因を推論する 原因を推論する”政治分析方法論のすすめ”は紛れもない名著
  2. foodbank チャールズ・E・マクジルトンの哲学
  3. kwashiwa 「佐藤可士和の超整理術」から学ぶ”本質”…
  4. jrock ロックの社会契約説の致命的な欠陥について
  5. mondou ソクラテス式問答法は完全無欠の議論法
  6. motherhouse マザーハウス創業者「山口絵里子」の人間的魅力について
  7. gakumon 「学問のすすめ」が素晴らしい件について
  8. shortofraw 古代ローマの哲学者セネカに学ぶ時間の大切さ

ランキング

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

ピックアップ記事

  1. k-sim
  2. blog-speed
  3. deflation-problem

おすすめ記事

k-sim 格安SIMの基礎知識

最近流行りの格安SIM。当ブログでも度々取り上げてきましたがとのお叱りのお言葉を頂き…

PAGE TOP